ペン先が引っかかる時の対処法 | カリグラフィー
ペン先が引っかかる時の対処法 | カリグラフィー

こんにちは、出口です。

カリグラフィー、カッパープレート書体などポインテッドニブを使う書体を書いている時、ペン先が紙に引っかかる頻度がだんだん増してきて上手く書けなくなる経験ってありませんか?自分はカリグラフィーを始めた頃は書いているとすぐにペン先が引っかかるようになり、頻繁にニブを交換していました。

男性なので筆圧が強いせいもあるのかもしれませんが、とにかくすぐにカリカリっとなって「あ〜またか」と思っていました。ニブも当然タダではないし、近くの画材屋さんなんかに売っていれば良いのですが、普段使っているニブは世界堂とか銀座伊東屋に行かないと買えないので、なんとか交換頻度を減らせないかと常々思っていました。(まあ現在進行形でも思っていますが・・・)そんなポインテッドニブの交換頻度を下げるにはどうしたら良いのでしょうか??自分なりに考察してみました。

大前提としてニブは消耗品

ニブは消耗品

ニブは消耗品

まず大前提としてニブ(ペン先)は消耗品です。結局そうかよ、と思った人すいません・・しかし事実です。ポインテッドニブの先端は尖っていて非常に繊細にできています。文字を書いているとこの先端が何度も紙に擦り付けられて消耗していきます。自分はカリグラフィーをやり始めた頃はひどい時だと1日おきに交換している時期がありました。まあその時はポインテッドで一日中書いたりしていたのですが。とにかく筆圧を強めにずっと書いているとすぐに先端がすり減ってきてダメになってしまいます。

アップストローク時の筆圧を意識してみる

そもそもなぜニブが消耗していくのかというと、

ポインテッドニブは構造上、ダウンストローク(上から下に線をひく時)にはあまりペン先に負担がかかっていません。シェード(文字が太くなる部分)をかける機会が多いダウンストローク時には、多少筆圧をかけてもペン先にそこまでの負担はないという事ですね。

ペン先に負担がかかっているのはアップストローク(下から上に線をひく時)です。この時にペン先がカリカリ紙に引っかかってペンが消耗しています。大体は二股にわかれていている先端の右側の方がすり減って左右の長さが違って来ることで、カリカリ引っかかっているわけですね。

先端の右側が擦り減る

先端の右側が擦り減る

この原因がわかれば、アップストロークを書く時にニブ先端の右側にばかりテンションがかからないように意識することで、少しニブの持ちをよくすることができると思います。筆圧に関してはダウンストロークはあまり気にせずに、アップストロークを少しやさしめに書いてあげると良いと思います。

研ぎ石を使う

アルカンサス砥石

アルカンサス砥石

すでに先端の長さが左右違ってしまっている場合は長さを揃えてあげる必要があります。その時は研ぎ石で先端を少し砥いであげると、また少し使えるようになります。

自分はここで購入しました。
アルカンサス砥石 平形

ただし砥石で砥ぐのはなかなか難しく、思ったように砥げるになるまでに何本か砥いでみないといけないかもです。あまり砥ぎすぎると、余計書きづらくなってしまいます。理論上はニブ先端の左側を少しだけ削って右側と長さを調整すれば良いはずなのですが、個人的には片側だけ砥いで左右の長さを合わせるのは結構難しく感じました。自分はニブの先端を垂直に立てて砥石にあて、軽く何回かシャッシャッと砥いでやるやり方で、また少し使えるようになりました。ニブを垂直にあてることで長いままの左側だけが削られて右側と揃う、ということですね。

しかしこのやり方だとニブの先端は少しずつ丸まっていくので、書ける線が少しずつ太くなってきます。なのであくまでもニブの寿命を少し延命する、という感覚で使うイメージになると思います。現時点で自分も砥石を完璧に使いこなしているわけではないので、もっと効率的な砥ぎ方を見つけたら共有しようと思います。

また新品で買ったニブなのに少し引っ掛かりやすい、という時にも研ぎ石で軽く(本当に軽く)シャッシャッと研いでやることで、バリがとれて書きやすくなります。砥石に関しては、どちらかと言うとこの使い方の方がオススメかもしれません。

日光Gペンを使う

日光Gペン

日光Gペン

引っかかりにくいニブが欲しい!という視点のみで選ぶのであれば、立川ピン製作所の「日光Gペン」がオススメです。このニブは比較的先端が丸めで引ける線は若干太めなのですが、その分アップストローク時の引っかかりが少ないです。なのでニブの交換頻度もだいぶ少なくなると思います。ただし丈夫にできているのでニブとしては少し硬めで、シェードを書ける時には少し力が必要でもあります。あとニブのサイズが大きいせいか、インクを載せた時の定着度が若干弱い印象があります。(気を抜くとニブの裏側にためたインクがトバッと落ちる時があるのでご注意を・・・・)

日光Gペンの詳細はこちら
ペン先 日光 Gペン

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まとめ

というわけで、ポインテッドニブのペン先が引っかかる時の対処法でした。結論、基本的には消耗品だけど意識・対処することで少しずつニブの寿命を伸ばすことができる、ということになると思います。また正しい書き方を身に付けて上手になれば、必然的にニブの消耗を遅らせることにも繋がると思います。

上に書いた対処法はそれぞれメリット・デメリットありますが、ニブがよく引っかかる、という人は1回試して見ても良いかもしれません。

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