「オブリークホルダー」でカリグラフィーを書く時のメリット・デメリット
「オブリークホルダー」でカリグラフィーを書く時のメリット・デメリット

カリグラフィーを書くときに使うオブリークホルダー。

よく使っている人を見るけどストレートのホルダーと何が違うの?と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
オブリークホルダーの構造と特徴、またメリット・デメリットなどをまとめてみました。

オブリークホルダーの「メリット」

カッパープレート書体やスペンサリアン書体、モダンカリグラフィーなどのいわゆるポインテッドニブを使用して書く書体は52°~62°の傾斜をつけて書くのが一般的です。ストレートホルダーとオブリークホルダーの傾斜の付け方の違いを見ていきます。

書き方の違い

書き方の違い

ストレートホルダーの特徴

ストレートホルダーはその名の通り頭からお尻まで真っ直ぐなペン軸です。普段使っているボールペンやシャープペンと同じです。ペン軸の先にニブ(ペン先)を装着して書いていきます。普通のペンと構造は変わらないので、傾斜をつけて書くには紙そのものを傾けて書く必要があります。

オブリークホルダーの特徴

オブリークホルダーはペン軸そのものはストレートと同じく真っ直ぐですが、先端のニブをつける部分に「フランジ」という金具が付いていて、ここにニブ(ペン先)を装着して書いていきます。フランジには角度がついていて、ニブを装着すると最初から52°~62°の傾斜がついているので、紙を傾けずに書くことができます。

紙に対するペン先の入射角度

ストレートホルダーは真っ直ぐなので、紙に対してペン先の入射角度が大きくなります。ペンが立ってるということですね。なのでアップストローク(下から上に線を引く)時にはペン先が紙に引っかかりやすくなります。

入射角度の違い

入射角度の違い

オブリークホルダーは紙に対してペン先の入射角度を小さくする役割も持っています。フランジを中継することで入射角が小さくなりアップストローク時にはペン先が紙に引っかかりにくくなるのも特徴です。この入射角の大小の割合はメーカーによっても違います。

オブリークホルダーの「デメリット」

次はオブリークホルダーのデメリットです。あくまでもストレートホルダーとの比較です。

縦線の書き出しをスクエア型にするのが少し面倒

ポインテッドニブで書く代表的な書体、カッパープレート体は文字の縦線の書き出しをスクエア型にする必要がありますが、オブリークホルダーだとこのスクエアにする作業が若干難しくなります。

書き出しの違い

書き出しの違い

ペン先にすでに斜めに角度がついているのでニブの左側先端を横に滑らす時、ベースラインと垂直に動いてくれません。決してできない、というわけではないのですが、ここに関してはストレートホルダーの方が扱いやすい構造になっています。

フローリッシュ(装飾線)や絵柄が若干描きづらい

文字を華やかに見せるためのフローリッシュ(装飾線)やペンで書く挿絵などはストレートホルダーの方が描きやすと思います。
オブリークホルダーは基本的には傾斜がついた文字を書くための構造になっているので、装飾や絵柄に近い形になってくると少し不利になってきますね。あくまでも「書く」道具であって「描く」ためには作られていない、ということでしょうか。

ペンで書く装飾線や絵柄

ペンで書く装飾線や絵柄

ただインスタグラムなんかを見ていると海外のカリグラファーたちはオブリークホルダーをよく使っていて、フローリッシュや絵柄まで綺麗に書いている人たちもいるので、必ずしもオブリークホルダーで絵柄が書けないというわでではありません。また途中でストレートホルダーに持ち替えるという選択肢もありそうですね。

まとめ

というわけでオブリークホルダーのメリット・デメリットをまとめてみました。

ストレート、オブリーク、どちらを選んでも極端な違いはないのかもしれませんが、本格的に書くなら少しの違いが毎日の積み重ねによって違いがでてくかもしれませんね。ちなみに自分はストレートホルダーでばかり書いているのでオブリークホルダーでは書けません・・・まあ書けないこともないのですが、やっぱり普段から使い慣れていないと持った時に違和感がありますね。

自分にぴったりくるホルダーが見つかると良いです。

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